こんにちは!
いつも材木屋カワイのオフィシャルブログをご覧いただきありがとうございます。
世界的な危機、あるいは業界を取り巻く大きな環境の変化――。
予期せぬ難局に直面したとき、私たち人間、そして企業は、一体どう行動すべきなのでしょうか。
「こういう時代だからこそ、理念経営や倫理観が問われる」
今回は、私が今でも忘れることのできないある個人的な経験を通し、ビジネスにおける「商道徳」についてお話ししたいと思います。
子どもに見せられない「我先にと殺到する姿」
今から15年前、東日本大震災が起きたとき、私は仕事の都合でハワイにいました。
いよいよ日本へ帰国するという最終日、あの未曾有の大地震が起きたのです。
当然、日本へ向かう航空便はすべてストップ。街中を歩いていても、明日の便がいつ飛ぶのか、いつ帰れるのか全く分からない状況になりました。
空港の旅行会社の窓口には、またたく間に人が殺到しました。
そこにあったのは、「我先にと自分のことだけを考えて、少しでも早く帰ろうと必死になる大人たち」の姿でした。窓口のスタッフに怒号を浴びせ、ルールを無視して割り込もうとする。
その光景を客観的に見たとき、私は激しい違和感とともに、こう思ったのです。
「これは、あまりにも滑稽(こっけい)だ。自分の子どもには、絶対にこんな姿は見せられないな」と。
危機に陥ったときほど、人間の本性が出ます。周りが見えなくなり、目の前の自分の利益や安全だけに重きを置いて言動してしまう。しかし、それは社会全体が見えていない、非常に視野の狭い行動ではないでしょうか。
私たちが本当に大切にしたい「商道徳」と「義理人情」
こうした難局や資材不足のとき、世間では自社の都合や目先の利益だけで、我先にと動くような状況がどうしても生まれがちです。
しかし、カワイがビジネスのベースとして最も大切にしているのは、何よりも「商道徳」であり「義理人情」です。
実は世の中が混乱しているとき、普段は全くお取引のない会社から「なんとか材料を回してくれないか」と、突然問い合わせをいただくことがよくあります。もしかしたら、高く売れるチャンスなのかもしれません。でも、私たちはそういう方にはお売りしません。
私たちが何が何でも最優先にするのは、日頃から私たちを信頼し、一緒に歩んでくださっているいつものお取引先様です。
チームの仲間として、目の前の仕事にあたる
私たちがいつも、お取引先様の「欠品」を防ぐために必死に走り回って、なんとか材料を切らさないように泥臭く動いているのはなぜか。
それは、自分の都合だけで動くのではなく、常に「商道徳」や「義理人情」を強く思って、日々の仕事にあたろうと決めているからです。
家を建てる、リフォームをする。その先におられるエンドユーザー様が、工事の途中で「資材が届かないかもしれない」と不安に思うようなことがあっては絶対にいけません。だからこそ私たちは、お客様を「単なる取引先」ではなく、ひとつの「チーム」「仲間」として捉えています。
難局のときこそ、お互いに義理人情を尽くし、知恵を絞り合い、一緒に目の前の課題を解決していく。東日本大震災のときも、日々の地道な営業活動においても、私たちのこの姿勢が変わることはありません。
会社が大きく見えるとか、いばれるとか、そんなことはどうでもいいのです。
大切なのは、これまでの歴史や先輩方の姿を見て学び、今、自分がどう行動するか。
どれほど時代が激変しようとも、私たちは「三方よし」の倫理観を胸に、仲間と共に誠実に、泥臭く、堂々と仕事にあたってまいります。
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