こんにちは!
いつも材木屋カワイのオフィシャルブログをご覧いただきありがとうございます。
数年前、当社は新社屋を建てました。建築のテーマは「防災」とし、躯体や設備にしっかりと備えを組み込み、以来「防災オフィス」と呼びながら使い続けてきました。
年月が経ち、最近になって強く発信したいと思うようになったことがあります。それが「助けない防災」という考え方です。あえて言うなら「ヒーロー無き防災」でしょうか。
各地の地震や水害を見て、自社の設備を改めて確認してみた
各地で相次ぐ地震や水害のニュースを目にするたびに、自社の防災オフィスに備わっている設備を、改めて見直してみました。
例えば、当社には15人槽の浄化槽トイレがあります。シャワーは2つ。一人あたりの使用時間を10分とすると、1時間で入れるのは12人。単純計算すると、24時間で288人という数字になります。
数字だけ見れば、それなりの人数を受け入れられそうに思えます。実際、受け入れは可能です。しかし、こうした設備には限界があります。ですから現実的には、まず社員とそのご家族を優先しながら運営していくことになる。これが、私たちが向き合っている実情です。
「助けない防災」という、あえての逆張り
こうした限界を知ったからこそ、私は「平時のうちに、まず自分自身で備えておくこと」を、社員はもちろん、近隣の方々にも呼びかけていかなければならないと感じるようになりました。
防災というと、「いざという時は、みんなで助け合いましょう」というメッセージが一般的です。もちろん、その考え方は大切です。しかし当社は、あえて逆張りで「助けない防災」を発信していきたいと思っています。
生活用水は、一人あたり1日7リットルが目安と言われています。トイレのための水となると、さらに35リットルほど必要になるとも言われます。まずはこうした数字を知り、自分と家族の分は、自分自身で用意しておく。それが出発点です。
南海トラフ連動地震では、誰も助けられない
特に南海トラフ連動地震のような大規模災害が起きた場合、その被害の広さを考えると、正直なところ「誰かが誰かを助ける」余裕は、多くの場所で失われるはずです。
どれだけ設備を整え、備蓄をしていても、いざという時には自分たちのことで精一杯になる。それが現実だと思います。だからこそ、一人ひとりが「まずは自分で備える」という意識を持つことが何より大切なのです。
その意識が一人から一人へと連鎖していくこと。私たちは、そうした連鎖が生まれるきっかけになりたいと考え、この活動を続けています。
「ヒーロー無き防災」を掲げる防災オフィスとして
誰かが颯爽と現れて、皆を助けてくれる。そんなヒーローは、大規模災害の現場にはなかなか現れません。だからこそ、一人ひとりが自分自身を守れる備えを持つこと。それが、結果として周りの人たちを守ることにもつながっていく。当社は、これからも「ヒーロー無き防災」を掲げる防災オフィスとして、この考え方を発信し続けていきたいと思います。
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