株式会社カワイ

KK-KAWAI NEWS

Spirit & Will ― 想いと意志【後編】

本当に大切なのは、
中小企業の経営者として**"個人"と"法人"の境界を明確にしておくこと。**
会社の資産も、自分の資産も、どちらも想いを込めて積み上げてきた大切なもの。
だからこそ、
「これは会社として次の世代に託すもの」
「これは個人として家族に残すもの」
――その線をはっきりと引くことが、スムーズな相続・事業承継につながる。
資産というバトンは、心を添えて渡すもの。
どんなに立派な資産も、そこに想いがなければ迷いを生みます。
私は、資産を正確に把握し、整理し、"想いを見える化"すること。
それが、空き家問題や事業承継の混乱を防ぐ第一歩だと確信しました。

突然の親との別れ――
その後、葬儀の段取りと一緒に押し寄せる「不明点の波」。
新聞?保険?実家の土地?
人は多すぎる情報の前で、思考が止まってしまいます。
そして多くの場合、「とりあえず実家はそのまま」となり、
これが空き家の始まりです。

相続トラブルの専門家に聞くと、こう言います。
「片親が生きていれば何とかなる。でも両親が亡くなった瞬間、骨肉の争いが起きる」と。
金額の大小ではなく、心と心のぶつかり合い。
生前の関わり方、兄弟の距離感、嫁や婿を巻き込む静かな戦い。
爆発したら最後――空き家はほぼ確定。
また一件、放置物件が増えてしまいます。

そうなる前に、遺言を書きませんか?
どこまでいっても「遺留分の請求」はできます。
でも、遺言に親としての想いをしたためておくことで、
家族が心豊かに話し合えるきっかけになります。
「お父さん、こんな想いだったんだね」
「だったら遺言通りにしよう」
――そんな穏やかな会話が生まれることを願って。

私たち夫婦は、SS会計さんの協力を得て
自分たちの財産をすべて洗い出しました。
土地・建物・預金・株式・保険。
一次相続・二次相続を想定し、
子どもたちの年齢や将来を思い浮かべながら、
"誰に何を、どれだけ託すか"を決めていきました。
もしも私が先に――
もしも妻が先に――
もしも同時に――。
そんな、考えたくないことも含めて何度も話し合い、
3〜5回の打ち合わせを経て、最終的に公証役場で公正証書遺言として受理。
手続き自体はあっけないほど簡単でした。
でもその一枚に、家族への想いと未来への道筋が込められています。

遺言は"死の準備"ではありません。
むしろ、"生きている意志"を形にするもの。
そして私は気づきました。
これは「空き家」や「事業承継」の話ではなく、
家族の未来をつなぐ"思考の継承"の話なんだと。

私はこれから、
資産を正確に把握し、整理し、想いを見える化する。
不動産屋として空き家、
経営者として事業承継の課題を解く。
それが、私が残す小さな"Spirit & Will"――
想いと意志で、未来をつなぐ。

 

カワイの木もち🌳

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