【後編】― 銀行とFP、2つの窓口で聞いた"変動金利のリアル" ―
💼 後編:ファイナンシャルプランナーに相談
📚 金利が上がる仕組みを理解する
FP
「変動金利が動く理由を、まず整理しましょう。」
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多くの銀行の変動金利は**短期プライムレート(短プラ)**に連動
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短プラは日銀の政策金利に影響を受ける
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つまり、日銀が利上げ → 短プラ上昇 → 住宅ローン金利上昇
📰 チェックすべき経済指標
1️⃣ 日銀の政策金利
「マイナス金利解除」「利上げ」「金融政策決定会合」などの言葉は要注意。
変動金利に直結します。
2️⃣ 長期金利(10年国債利回り)
固定金利に連動。1%を超える動きが出ると上昇のサイン。
3️⃣ インフレ率(消費者物価指数)
物価上昇→金融引き締め→金利上昇圧力。
「前年比2%以上」という表現に注目。
💬 FPとの相談対話
お客様
「銀行で説明を受けて不安になりました。
ニュースで"政策金利"や"国債利回り"って聞いても、正直ピンとこなくて...。
それが私たちのローンに関係するんですよね?」
FP
「そうなんです。
普段は聞き流してしまう経済ニュースこそ、
変動金利に直結するサインなんです。」
お客様
「どれくらい上がると本当に危ないんですか?」
FP
「シミュレーションではこうなります:
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金利2%まで:月11.3万円の範囲で完済可能
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金利2.5%:最終回に約340万円の一括リスク
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金利3%:最終回に約800万円の一括リスク
つまり、2.5%超が危険ラインです。」
お客様
「そんなに上がることあるんですか?」
FP
「"いきなりドン"はありません。
必ず予兆があります。
日銀の会合やインフレ率の上昇がニュースに出始めたら、
それが"動く前兆"です。」
お客様
「じゃあ、どう備えたらいいですか?」
FP
「3つの軸で考えましょう。
1️⃣ 繰り上げ返済で元本を減らす
少しでも残高を減らせば、金利上昇の影響は小さくなります。
2️⃣ 固定金利への借り換えを検討
上昇傾向になったら早めに比較検討を。
3️⃣ 家計の耐性をつける
上限の11.3万円に慣れるよう、
毎月+2.2万円を先取り貯蓄して"シミュレーション貯金"を始めておく。
いざというときの一括資金にもなります。」
お客様
「今からできること、意外とありますね。」
FP
「そうなんです。
不安を感じたときこそ、"行動のチャンス"。
金利は突然ではなく、必ず予兆が出る。
毎日5分、ニュースの見出しだけでもチェックしてください。」
📌 ポイントまとめ(FP編)
🔍 チェックすべき情報源
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経済新聞・ニュースサイト(日経・ブルームバーグなど)
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スマホのニュースアプリ
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日銀公式サイト
📊 注目キーワード
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政策金利(変動金利に影響)
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長期金利(固定金利に影響)
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インフレ率(金利上昇の予兆)
🛡️ 今からできる3つの備え
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繰り上げ返済で元本を減らす
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固定金利への借り換えを検討
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家計を見直して貯蓄を強化
💡 最も大切なこと
「情報を味方に、早めに動く」
金利は突然上がらない。
日々のニュースをチェックする習慣が、将来の不安を減らす一番の防災です。
🗞️ 最後にひとこと
新聞を取りましょう。
"知らなかった"は、人生でいちばん高くつく買い物です。
【注意】個人により状況が違いますので、必ずプロへ直接ご相談ください
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